こんにちは。ざわかける!のざわ(@zw_kakeru)です。
今日はコンシューマゲーム業界の新卒就活について、自身の経験をメインに書いていきます。
私はゲーム開発経験ゼロで2022年新卒・ゲームプログラマー枠として3社にエントリーし、うち2社から内定をいただくことができました。
この新卒就活経験についての記事を書いていきますので、就活生の皆さんは参考にしてもらえたらいいのではないかと思います。
今回は感想編。これを以てゲーム業界新卒就活体験記シリーズは完結です。
はじめに
まず初めに言っておかなければならないのですが、2022年新卒枠と書いた私の就活体勢は一般的な大学生の就活とは少し異なります。
ていうかこの「感想編」はシリーズ最終作なので、その辺りの話を含めてこれまでの記事に目を通してもらえると、今回の内容がより理解できるかと思います。
(とは言いつつも、今回は就活の感想を述べているだけなのでこの記事だけ読んでもらっても何の問題もございません。)
さてさてそれでは、私が今回の新卒就活で感じたこと、今就活中の人たちに伝えたいことをまとめてみましたのでこの場で共有していきましょう。
未来における自分の責任は現在の自分が負うべき
私が就活を通して感じたことの一つ目は、未来の自分を形作るのは現在の自分だということです。
今の自分の行動の先に未来の自分がいて、彼の責任は今の自分が負っているのです。
基本的に新卒就活をしている大半の就活生・大学生は、「これまでの人生で成し遂げたこと」なんて何一つありません(私もそうでした)。
多少程度の差はあれど結局は皆ただの「量産型大学生」なんです。
そう、今このブログを読んでいるあなたのことです。
大学ではほとんど勉強をせず、かといって特に何かに必死で打ち込んでいるわけでもありません。
時々授業に出て、終わったら友達と飲みに行って。人並みにバイトをして、夏休みと冬休みにはサークル仲間と旅行に行く。
この3年間そんな生活を送ってきたことでしょう。
一方で本当にごく一部、自分だけの目的を強く持って意識高く頑張っている学生がいるのも確実です。
あなたの身の回りにはいないかもしれませんが、確実に一定数存在します。
そんな学生と就活の場で同じ土俵に立った時、量産型大学生が到底太刀打ちできるわけはありません。
自分が何も成し遂げていないことに気がつくのは、実際に就活が始まって企業にエントリーする時です。
いざ就活が始まると、量産型大学生の皆さんは「自分はこれまでの人生で何も成し遂げていないな」と感じ、大学生活を遊んで暮らしたことをそこで初めて後悔します。
でもそれに気づいた時にはもう遅いのです。
四年間目的意識を持って頑張った学生の積み重ねが、たったの半年やそこらでひっくり返るはずもありません。
プログラマーやSEでの選考では、皆さんがパッと思い浮かべる多くの優良企業、ハイレベルな企業で作品提出が求められます。
自分が作ったプログラミング作品やプロダクトを、ソースコードを含めて提出してください、というものです。
この時点で大半の量産型大学生は脱落します。
なぜならこの選考を突破できるのは基本的に半年や一年、それ以上の時間をかけて作った作品を提出する人たちだからです。
就活が始まって、エントリーが始まってから作り始めてはもう間に合いません。
(というかそもそも作品を作る能力が無い人がほとんどでしょうけど。)
(そしてここからが重要で、)じゃあそんな人たちはこれから何をすれば良いのかという話ですが、
それはただ一つ、今からやり始めてください。
あなたが今「やったほうがいいよなー」と思っていることをすぐに実践してください。
今更頑張っても、今までの3年間できちんと積み上げてきた人たちにはもう追いつけません。それはその人たちがスゴかったんです。
でも、だからといってそれはあなたが頑張らなくていい理由にはなりません。
自分の間違い・やるべきことに気付いたのなら、遅いかもしれないけど、やらない言い訳が頭にたくさん思い浮かぶかもしれないけど、きちんと正しい方向へ舵を切り直す必要があるんです。
あなたは今この記事を読みました。
こんなブログを見つけ出してこんな文章を読んでいる時点で、少しはやる気が出ているんだと思います。
それなら、ここから行動を変えていくことができるじゃないですか。
明日からもダラダラ生きていては何の意味もありません。
新卒就活というのは、人生の分岐点です。
ここでどの会社に決めるかによって、あなたの人生が大きく変化します。
あなたが今後悔しているのなら。
今から行動を変えていきましょう。
過去は変えることはできません。
でも未来を変えることはいくらでも可能です。
ここで何も学ばなかったら、またあなたが人生の岐路に立った時に「もっとこうしておけばよかったな」と後悔します。
未来における自分の責任は、現在の自分が負っています。
未来の自分のために今、全力を尽くすのが大事だなあと、就活を通して実感しました。
全力を尽くすのは、ダメだった時にスパッと諦められるようにするためなんだ。
努力というのは必ずしも報われるわけではありません。
自分の持てる力を全て出し切ったとしても、結果がついてこないことは多々あります。
実際私も最初に受けたA社が第一志望で、かなり自信があったのに不採用となりすごく落ち込みました。
でもよく考えると、人生ってとても長いんです。
そうすると当然、その中でチャンスを掴めたり掴めなかったりするものなんですよね。
だから、掴めなかったチャンスにいつまでもいじけてないで、これから来るチャンスを掴めるように力を蓄えておくことこそが、あなたが今やらなきゃいけないことなんです。
人はどうしても、掴めなかったものについつい目が行きがちで、いつまでも覚えているものです。
でも悲しんでる暇なんてありません。
そしてだからこそ、どんな時でも今この瞬間を頑張らなければいけません。
後悔の無いようにしてください。
「全力を尽くすのは、ダメだった時にスパッと諦められるようにするためなのだ」と筆者ざわは考えています。
元々、私が就活をやり直した理由の一つに「学生時代に本気で就活をしなかったから」という部分が大きいです。
就活という巨大な敵を前にして、逃げ出してしまったんです。
(勘がいい人は気づいているかと思いますが、ここにはもう一つ裏話があったりします。笑)
だから私は今回の就活を通して、あの時「私みたいな子供には無理だ」と思ってしまった自分をぶち壊したかったんです。
「できっこない」と逃げた記憶はいつまでもつきまとい、自分自身を呪い続けるから。
そんな記憶を背負ったまま、この先一生過ごすのもつまらないじゃないですか。
自分の力を信じなさい。信じなさい。
今、あなたの周りには同じ大学に通っている同じ学年の仲間たちばかりでしょう。
周りの人たちと自分を比較して、「みんなすごいな…それに比べて自分は全然ダメだなぁ」と思っていることでしょう。
学生のうちはどうしても大学内の同じレベルの人としか絡まないため、自分の実力を客観視することが難しいです。
そして選考や説明会での様子から、他大学の学生たちが必要以上に優秀に見えてしまうものです。
あるいは、「あんなすごい企業は自分なんて採らないだろうな」と考えてしまうかもしれません。
でも断言しますが、あなたはすごい人です。
実際私も企業に就職してから新卒採用活動に携わった経験がありますが、大学ごとの学生のレベルなんてどこも大差ありません。
そんな中、優秀な学生ほど「上には上がいる」ということを理解しているために謙虚になってしまい、それが自信の無さにつながってしまうため就活時にはあまり好まれません。
そうしてお祈りをされると「やっぱり自分はだめなんだ」とますます自信が無くなる、という負のループに陥ってしまいます。
奇跡じゃなくて運じゃなくて、「自分」をもっと信じるのが大切です。
敵を自分の想像で勝手に大きくして、必要以上に落ち込む必要はありません。
あなたは相当な実力を持っていて、それを評価してくれる企業はたくさんあります。
巡ってまた春は来るので、笑っていいし、泣いていいんです。
自信を持ってください。
私の頭脳は、ここにあるのだから。
皆さんは今就活をしています。
その中で今後選考が本格的に始まると、自分の行きたい企業に行けなかったり、あるいは就きたい職に就けないことがあるかもしれません。
企業からお祈りをくらってめちゃめちゃ落ち込むことがあるかもしれません。
でも結局どこに行っても何をしてても、あなたの頭脳は「ここ」、すなわちあなたの元にあるんですよね。
そうするとこの考える頭さえあれば仮に今の第一志望の会社じゃなくても、どこへ行っても自分のやりたいことはできるし、
自分のいる環境の元で自分の手で、素晴らしい製品を世に送り出していけばいいだけの話なんです。
皆さんは今目の前の就活にいっぱいいっぱいかもしれませんが、就職、で終わってはいけません、長い人生の中で仕事の先にある夢っていうものを掴んで、
自分の場所で自分の手でそれを実現してほしいなあと思います。
どこへ行っても、最高に面白いものを自分の手で生み出してください。
「あの会社に入ってあのタイトルに関わるんだ!」と考えていた会社からお祈りをくらいこともあるでしょう。
でもよく考えてみると、確かにそのタイトルはその会社でしか作れませんが、でも別にそのタイトルじゃなくていいじゃないですか。
自分がいる環境、行った場所で、そのタイトルを超えるほど面白い作品を腰を据えて自分の手で作り出せばいいんです。
(「いやいや、あの作品には勝てないよ」と思った方、それはゲームクリエイターとして恥ずべきことです。
その作品はあなたが作ったわけではなく、既に面白いことが確約されているところに勝手に乗っかろうとしていただけではないでしょうか。)
未来なんてどうせ叶わないものだらけですけど、でもそれで良いんです。
傷つきながらもヒトツ掴めたらそれで良いんですよね。
すべてを守ってすべて手にする。そんな人はどこにもいないんですから。
たったヒトツ咲かせればそれでいいんです。
そしてそれは誰にも止めることができません。
だって自分自身はいつもここにいるのですから。
終わりに
今回の内容は就活の感想というよりも、どちらかというと当時の私にかけてあげたい言葉、みたいな感じになっちゃいましたね。
そして半分くらい人生の話になってますが。笑
でもこれが今の私が考えている、嘘偽りのない心の声です。
結局のところ「あそこに行きたい、ここに行きたい」と願ったって、そんなもの別に叶っても叶わなくてもいいんですよ。
願いは自分で叶えるもので、だから叶わないかもしれないんですけど、しかしたぶん、願いを願うことに、(そして何より全力でそれを叶えようとすることそれ自体に、)もう既に価値があるんだと思います。
個別に相談がある方、もっと詳しい話が聞きたい(学歴、開発能力、ガクチカなど)方は私のTwitterアカウントまでダイレクトメッセージでご連絡ください。
(これ以上ここに書くと特定が怖いので。笑)
さてさて、今回の記事は一体いくつネタを仕込めたのかなあ。
以上です。