こんにちは。ざわかける!のざわ(@zw_kakeru)です。
はじめてのe-Tax(Web上での確定申告)の作業ログです。
ただのログなので記事としてのまとまりは全くありませんが、Webでの確定申告にどれくらいの手順が必要か、システムはどれくらい親切なのか、見ていってもらえたらと思います。
あらかじめ言っておきますが、とっても長いです。
本記事を読むにあたって
本記事を読んでくださる皆さんにお願いがございます。
この記事は私がWeb上での確定申告手続きに挑戦した際の作業手順とその時の思考を順に書いているだけなので、システムについて勘違いしてる部分が多く含まれていると思います。
そして結局Web上での処理を完結させることができず、最終的に一部書類を郵送しました。
もっといいやり方などがあれば(絶対ある)、ご指摘いただけると大変助かります。
このページのコメント欄やTwitterでのリプライやDM、その他どんな形でも構いませんので、気づいたあなた様、どうか私に連絡して下さい。
よろしくお願いいたします。
実行環境
今回使用したPCのOSやバージョンを書いておきます。
MacBookProを使いました。
macOS: 11.6 (Big Sur)
Google Chrome: 98.0.4758.102(Official Build)(x86_64)
Safari: 15.3
はじめに
先日私の元に、税務署から一通の葉書が届きました。
「きちんと確定申告してね〜」っていうお手紙ですね。
これをしないと税金の処理が正しく行われないため、いわゆる脱税となって法で裁かれる対象となってしまいます。
億単位で稼いでるならともかく、私くらいの収入しかない人から税金を取り立ててもはした金にすらならんやろとは思いますが、日本国民である以上きちんと納税の義務は果たしておきましょう。
とはいえこの令和の時代に、わざわざ税務署に出向いて紙による確定申告をするなんてナンセンスです。
最近はだいぶ多続きが簡単になってきているらしいので、早速Web上での確定申告をやっていこうと思います。
MoneyForwardクラウド確定申告からの手続き(準備)
e-Taxのやり方は様々なものがありますが、私は「MoneyForwardクラウド確定申告」経由で確定申告を行うことにしました。
普段の営業利益や経費の管理を全てここで行っていて確定申告書を1クリックで作成できるからというまあ普通の理由です。
確定申告を行う前に利益や経費の入力を完了しておきましょう。
入力が終わったら「ホーム」画面から「確定申告書を作成」します。
(私は別で本業に従事しているため、ここでは”副業の申告”に該当します。)
すると、毎度おなじみの確定申告書が自動で作成されます。
自分で税金の計算をする必要がなくてとっても便利ですね。
会計ソフト様様です(この会計ソフトの費用も経費で落とせるところにまたシナジーを感じます)。
申告情報や基本情報を含めて、入力されている情報に誤りがないか確認できたら準備完了です。
ここから、自動作成された確定申告書を実際にどのように税務署に送りつけるのか見ていきましょう。
用意するもの
今回は上に載せた写真の葉書で言うところの「マイナンバーカード方式」を採用します。
よって用意するものはマイナンバーカードと、マイナンバーカード読取対応のスマホです。
私はすでにマイナンバーカードは発行済みであり、スマホ(natsuki)もマイナンバーカード読取対応機種の一つだったのでこれらはすぐに用意することができました。
利用者識別番号の取得準備
用意が完了したら「確認・提出」から税務署への提出を行います。
「e-Taxで電子申告」と書かれており、各情報に相違が無いことを確認したらマイナンバーと「利用者識別番号」を入力します。
マイナンバーの方はマイナンバーカードを見ればすぐに入力できますが、電子申告を行う際にはそれとは別に「利用者識別番号」なるものが必要みたいですね。
私は持っていませんでしたが、これもWeb上で取得可能なようです。
一度取ってしまえば来年以降もずっと使えるのだと思うので、ここで取得しておきましょう。
リンクを踏んで、国税電子申告・納税システム(e-Tax)の「e-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナーを利用するに当たって」のページを開きます。
ここに手順が丁寧に書かれているので、指示にしたがって作業していきましょう。
まずは「利用者識別番号」発行のための準備です。
e-Taxの利用にあたる推奨環境が記載されています。
基本的にOSはWindowsかMac2種類、WebブラウザはIE、Edge、Chrome、Safariの4種類で、それぞれの最新版を使えば問題ないんじゃないかなあと思います。
推奨環境とされているのは、国税庁での動作確認が実施された環境らしいので、ここに書かれているバージョン以外でも(よっぽど古いとかでなければ)おそらく大丈夫でしょう。
私は(この記事の冒頭でも書きましたが)以下の環境で実施しました。
macOS: 11.6 (Big Sur)
Google Chrome: 98.0.4758.102(Official Build)(x86_64)
e-Taxのシステムを使用するにあたって、ルート証明書と中間証明書が必要となります。
ルート証明書とは、証明書の発行元(認証局)の正当性を証明する証明書のことで、国税庁から配付されたプログラムやデータなどが本当に国税庁のものであるかを確認するために使用されます。
この辺りはかなり難しい話になる(App Storeへのアプリ申請時に散々苦しみました。。。)ので、ここでは要するに証明書とかいうものの発行手続きが必要なんだなと思っておけば十分です。
さて、e-Tax利用のための証明書を発行してくれるのは次の3つの認証局みたいです:
- 政府共用認証局(官職認証局)
- 政府共用認証局(アプリケーション認証局2)
- セコムパスポート for WebSR3.0
このうちMacに設置できるのは3つ目の「セコムパスポート for WebSR3.0」の証明書だけだった(っぽかった)ので、手順書を見ながらここへ向けて証明書発行の作業を行いましょう。
ちなみに、Windowsだと専用アプリケーションを使って1クリックで完了できるみたいですが、Macにはそんなもの用意されていませんでした。
まず、「Macintoshをご利用の方」のプルダウンから「セコムパスポート for WebSR3.0」のルート証明書と中間証明書をそれぞれダウンロードしておきます。
ダウンロードが完了したら、Mac側で「キーチェーンアクセス」アプリを起動してください。
「キーチェーンアクセス」はMacにデフォルトで備わっているアプリで、Launchpad内を探せば必ずあります。鍵のマークのアイコンです。
どうしても見つからないという人は、Finder を開いて「アプリケーション」>「ユーティリティ」から「キーチェーンアクセス」を起動してください。
メニューで「システム」を選択し、表示される証明書一覧に先ほどダウンロードしたsctoorca2.derファイル(ルート証明書)とpfwsr3ca.derファイル(中間証明書)をそれぞれドラッグ&ドロップします。
この時パスワード入力を求められた際はそれに従いましょう。私はTouch IDを使用しました。
それぞれ「Security Communication RootCA2」(ルート証明書)、「SECOM Passport for Web SR 3.0 CA」(中間証明書)が存在することを確認しましょう。
これでよくワカラン証明書のインストール作業は完了です。
では、e-Taxを利用するための開始届出書を提出します。
e-Taxの「e-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナーを利用するに当たって」のページに戻って「届出書の選択」ボタンを押すか、作成・送信する開始(変更等)届出書の選択リンクを踏みます。
利用者識別番号の取得
さてここまでよく分からない作業をさせられてきましたが、元々私たちは何がしたかったんでしたっけ。
そう、Web上での確定申告に必要な「利用者識別番号」の取得です。
ここまででその準備が整ったので、ようやく「利用者識別番号」が取得できるようになりました。
休憩を挟みつつ、やっていきましょう。
“作成・送信する開始(変更等)届出書の選択”ページが開けたら、自分が作成したい開始届出書を選択しましょう。
私の場合は「個人・新規」でした。
すると新規申請画面に遷移するので、氏名等の情報、納税地と提出先税務署、暗証番号を順に入力していきます。
職業(事業内容)の欄は、私の場合は開業届に記載したのと同じ「ソフトウェア開発等」と書いておきました。
また、暗証番号は「英小文字と数字を含む半角8桁以上」でした。
最後に入力項目に誤りがないか確認して、「送信」します。
これでやっと、「利用者識別番号」を取得できました。
忘れないようにメモしておきましょう。
e-Tax用ファイル(.xtx)の生成・ダウンロード
利用者番号の取得ができたので、MoneyForward確定申告に戻ってきます。
利用者識別番号を入力すると、一番下の「ダウンロード (xtx)」ボタンが押せるようになっています。
申告書類等と決算書をバックアップとして手元にダウンロードしたのちにこのボタンを押してe-Tax用ファイル(.xtx)をダウンロードします。
この.xtxファイルをe-Taxソフトにインポートすることで、簡単に確定申告ができるという手順になっていたんですね。ようやく全貌が見えてきました。
(余談ですが、このe-Tax用ファイルの中身はxmlでした。)
となると次にやらなければならないのは、e-Tax用ソフトのインストールですかね。
ここまでで、MoneyForward確定申告の出番は終了です。
疲れるので、休憩を挟みつつやっていきましょう。
明日に回してもいいかもしれません。
確定申告書の作成
さてさて、先述の「ご利用の流れ(個人の方)|e-Tax」等のリンクからe-Taxの「ご利用の流れ」ページを開きます。
ここに表示されるメニューのうちの2まではこれまでの手順で完了しているので、「3. 手続きを行うソフト・コーナーを選ぶ」から作業を行っていきます。
手順を確認してみると、どうやら所得税の確定申告を行うには次の3つの手法があるようです。
- 確定申告書等作成コーナー
- e-Taxソフト(Web型)
- e-Taxソフト(ダウンロード型)
とりあえず確定申告書等作成コーナーでやってみましょうか。
名前的にも分かりやすいし。
(落とし穴) 確定申告書等作成コーナーでの確定申告書作成
確定申告書等作成コーナーへ行って申告書を「作成開始」します。
まず、確定申告書の提出方法を選択します。
私の場合はマイナンバーカードとスマホを用いた「マイナンバーカード方式(2次元バーコード)」を選択しましたが、Chromeブラウザを使っていたので「Safariでやれ」とお叱りを受けてしまいました。
あらら。ちゃんと見てるんですね。出直してきます。
(このPCを買ってから2年弱、初めてSafariを立ち上げた気もしますがそれはともかく。)
Safariで同様のページを開いてみると、それでも「推奨バージョンじゃないよ」と注意を受けましたが、まあ多分大丈夫なのでここまま進みます。
作成する申告書と年分を選択します。
私は事業所得があるので、令和3年分の決算書・収支内訳書(+所得税)を選択しました。
すると、マイナポータルと連携するかどうか尋ねられます。
私の場合はすでにマイナポータルに自分の情報を登録済みだったので「連携する」を選択しました。
マイナポータルを使っていない人、そもそもマイナポータルとは何ぞ?という人は「連携しない」を選択すれば良いかと思います。
スマホへのマイナポータルアプリのインストールが必要になります。
AppStoreまたはGooglePlayStoreからインストールを行いましょう。
私はAndroidを使っているのでGooglePlayStoreからダウンロードしました。
完了したら次へ進んでください。
QRコードが表示されるので、スマホのマイナポータルアプリで読み取ります。
そのまま利用者証明用電子証明書のパスワードを入力した後、マイナンバーカードをスマホにかざして、NFC読み取りで認証を行ってください。
成功すると画面が更新され、認証完了したことが表示されます。
次にe-Taxの登録情報を問い合わせて確認します。これは数秒待つと確認が終了します。
続いてマイナポータルから証明書等データを取得します。
「申告する方本人の情報を取得する」と、再びマイナポータルへ遷移します。
大丈夫そうならそのまま情報連携しちゃいましょう。
サクサク進んでいましたがここで問題発生(問題ではないんですけど)。
マイナポータルから連携可能な控除証明書が何一つありませんでした。
ふるさと納税とかもやってるんですけどね、、マイナポータル側との連携がうまくできていなかったようです。
まあ良っか。笑
ふるさと納税のことは後で考えるとして、とりあえず諦めてそのまま進んでしまいます。
続いて家族分の控除の連携です。
私は一人暮らしで家族はいないのでここは素通りします。
追加の情報取得も無いので、このまま「申告書等を作成」していきましょう。
結局内部的にはマイナポータルと連携していないことになってるのでアラートが表示されてしまいました。笑
よろしいので「はい」を選択します。
ようやく確定申告書の作成まで漕ぎ着けられました。
決算書・収支内訳書を作成していきます。
まずは、提出方法と作成する決算書・収支内訳書の選択です。
私の場合はe-Tax、青色申告決算書でした。
ここで.xtxファイルをインポートをすればいいんだと思っていたのですが、インポートするためのボタンがどっこを探しても存在しません。
あらら。やらかしましたね。。。笑
会計ソフトを使っていない人はこのまま手元の帳票データを入力していけばいいのですが、私はMoneyForwardのデータをインポートして一瞬で入力完了!としたいんです。
MoneyForwardのデータを見ながら自分の手で入力することもできましたが、毎年同じ処理はやりたくないのでここで妥協せずにインポート方法を探しにいきましょう。
ブラウザを閉じて一旦ここまでの手続きを破棄します。
(落とし穴) 確定申告書等作成コーナーでの.xtxファイルのインポート
というわけで気を取り直して、改めて確定申告の手続きをやっていきます。
確定申告書等作成コーナーのトップページへ行き、「送信した申告書の内容の確認」から「確認する」を選択します。
遷移先で手元の「.xtx」ファイルを選択してアップロードし、「電子申告等データ読込」を実行します。
…という流れでやっていこうと思ったんですけど、何度やってもここでエラーが発生します。
何故なのでしょうか。。。
確定申告書等作成コーナーでは、.xtxファイルのインポートはできないのかなあ。。
今のところ、確定申告書等作成コーナーは手での入力を行なってそのまま税務署へ送る形態だけでインポートはできないんですかね。多分。
手元のMoneyForwardのデータがインポートできないから、というだけの理由でこれを言っているので、こちら側の不手際の可能性も大いにあります。
(MoneyForwardの出力した.xtxがおかしい、という可能性も無くは無いんですが。。)
この時点で確定申告書等作成コーナーは手詰まりとなりました。
とりあえず、諦めてe-Taxソフトの方でもう一度ゼロから挑戦してみます。
キチィぜ。
(落とし穴)e-Taxソフト(ダウンロード型)での確定申告書作成
と言うわけで、e-Taxソフト(Web型)もしくは(ダウンロード型)で作業を進めていきます。
どちらを選んでも良さそうですが、私はまずWeb型でやってみようと考えました。
理由は、おそらく来年になったらこのソフト自体も改良されていて結局バージョンアップや追加ダウンロードが必要になると考えられ、一度のインストールでいつまでも使えるわけではないならダウンロード型を使うメリットが薄い気がしたからです。
来年あたりにもう一度確認してみて、その時にダウンロード型を試すのもありかもしれないなと思いました。
そして、再び「ご利用の手続き」のページを眺めていると、なんと。
「3. 手続きを行うソフト・コーナーを選ぶ」に書かれている表では、e-Tax(Web版)が確定申告に対応していません!
思いっきり×が付けられています。あらら。
e-Taxソフト(Web版)は使えないのか、、、じゃあもう残された道はe-Taxソフト(ダウンロード版)しかありません。
ものすごくたらい回しにされていますがとにかくソフトをダウンロードしようと思ってe-Taxソフトのダウンロードコーナーを見ると、次のような記載が。
(注1)Mac OS をご利用の方は、e-Taxソフトをご利用いただけません。
そもそもダウンロード型はMacに対応していませんでした。窓信者にいじめられてる。。
(まあ、これに関してははっきりと「できません」と書かれているので親切ですね。先程のように「やってみて途中で手詰まりになって諦める」方がはるかにメンタルに来ます。)
e-Taxソフト(Web型)での確定申告書作成
先程(と言ってもだいぶ前、)私は、Web上から確定申告を行うには次の3つの方法があると言いました。
- 確定申告書等作成コーナー
- e-Taxソフト(Web型)
- e-Taxソフト(ダウンロード型)
3つそれぞれ確認してみましたが、「Macを使って会計ソフトのデータ(.xtx)をインポートする」ことができる方法は存在しませんでした。
これは国税局が「Windowsと使ってデータを手入力せよ」と主張してることを意味しており(実際そうする人が最も多いので理にかなっているのですが)、結局私のような人間はお呼びでないんだな…と諦めかけました。
ところが。もう少し調べてみると。
MoneyForwardのサポートサイトを見てみると、実はe-Tax(Web版)から.xtxファイルを用いた確定申告が可能なようです。
先程「思いっきり×が付けられています」って言ったばかりなのに。
どういうことだってばよ。。。
さらに調べてみると、e-Tax(Web版)からできるのはデータの送信のみだそうですね。
そしてこちらは先程の確定申告書等作成コーナーとは異なり、.xtxファイルのインポートに対応しています。
よって(この情報を信用するなら、)パッと見問題なく確定申告ができそうなのですが、私の場合はふるさと納税の証明書なども併せてアップロードする必要があり、これができるのか不安です。
が、どうせこのままでは手詰まりですし、確認の意味も込めて一回チャレンジしてみたいと思います。
(マイナポータルとふるさと納税を連携しておけばこんな心配は無用なんだと思います。今年の分はきちんと連携させておきたいですね。)
いきます。
Safariでe-Tax(Web版)を開きます。
早速表示された項目を見てみると、一ヶ所×になっています。
Safariの機能拡張が行える設定にしないとダメみたいですね。
ここから作業していきましょう。
e-Taxソフト(Web版)についてよくある質問を参考にし、Safariの「環境設定」から「機能拡張」をONにします。
ここにe-Taxソフト(Web版)が表示されない場合は事前準備セットアップインストーラがインストールされていないため、先にそちらをインストールしなければならないそうです。
まだ何の操作もしてないので表示されないのは当然ですね。
(ていうか機能拡張ってこういう感じなのか…)
そのことを事前に教えてもらいたかったですが、気を取り直して事前セットアップをしていきましょう。
e-Taxソフト(WEB版)を利用するに当たってのページを開いて事前セットアップツールをインストールします。もちろんMac用を選びます。
ダウンロードが完了したら一旦Safariを閉じてから、ファイル(eTaxMac.dmg)を開き、eTaxInstall.pkgをダブルクリックで起動してインストールします。
インストールが完了してFinderでeTaxソフトが表示されたらOKです。
この画面は閉じてしまって構わない(今回のソフトは機能拡張としての利用であり、今後もアプリケーションを直接起動する機会はないから)ので、閉じた後に再びSafariを起動します。
「環境設定」から「機能拡張」を確認すると、先ほどは表示されなかったe-Taxソフトが表示されるので、チェックを入れましょう。
これで事前セットアップは完了です。
再びe-Taxソフト(Web版)を開くと、Safari機能拡張が無事に◯になっていました。
(なお、Macの場合はデスクトップ上に「eTaxMac」ドライブが表示されているかと思いますが、事前セットアップが完了したら削除(取り出し)を行って構いません。)
ではさっそく、確定申告に挑戦していきます。
まずe-Taxソフト(Web版)ログインをします。
私はマイナンバーカードをスマホで読み取る方式を選択しました。
この方式ではスマホへのマイナポータルアプリのインストールが必要になります。
AppStoreまたはGooglePlayStoreからインストールを行いましょう。
(私はAndroidを使っているのでGooglePlayStoreからダウンロードしました。)
Web側でQRコードが表示されるので、スマホのマイナポータルアプリで読み取ります。
そのまま利用者証明用電子証明書のパスワードを入力した後、マイナンバーカードをスマホにかざして、NFC読み取りで認証を行ってください。
成功すると画面が更新され、ログイン完了となります。
まだ確定申告はできません。
今は真ん中の申告・申請・納税メニューが選択できない状態になっています。
これを選択するには利用者情報の登録が必要みたいなので、先にそちらを行います。
左の利用者情報の登録・確認・変更、メニューを開き、必要情報を順番に入力していきます。
氏名等の情報もマイナンバーカードから読み込むことができるみたいなので、そちらを使うと便利でしょう。もちろん手で入力しても構いません。
完了したら確認画面に進み、「登録」すれば完了です。
メインメニューに戻ると、無事真ん中の申告・申請・納税メニューが選択できるようになっています。
ようやくですね。
申告・申請・納税メニューを開き、「作成済みデータの利用」を選択します。
下に書いてある文章を見る感じ、.xtxと一緒に.pdfも送信できるみたいなので、ふるさと納税の証明書も提出できそうですね!
「参照」ボタンを押して作成済み申告データ(.xtxファイル)を選択してアップロードします。
「次へ」進むと、アップロードしたデータが確認できるので、控えとして手元にダウンロードしておきましょう。
「全選択」して「帳票表示」を押すことでダウンロードできます。
また、ここで追加のpdfファイルをアップロードできるので、ふるさと納税の証明書をアップロードしておきましょう。
「添付書類(PDF)追加」からアップロードできます。
追加するpdfファイルは、名称(ファイル名)を改めて指定する必要があります。手元のファイル名とは別に分かりやすい名前をつけろってことでしょうか。
適当に「ふるさと納税_〇〇市」とかにしておきます。
なお、この「添付書類(PDF)追加」の処理は1セッションにつき1回しかできない仕様(何でやねん)のようなので、添付したいpdfはまとめて追加しましょう。
(実際、上の画像は既に追加後なので「添付書類(PDF)追加」ボタンが無効化されています。)
控えのダウンロードと追加書類のアップロードが終わったら「次へ」進みます。
電子署名を付与します。
電子署名とはめちゃくちゃ簡単に言うと、送信するデータが改ざんされていない事を証明する仕組みで、書面取引における押印に代わるものです。
電子署名は、確定申告書類と追加したpdf書類の二種類分を用意しなければなりません。
「電子署名の付与」ボタンを押します。
媒体を選択します。
「カードタイプの電子証明書をご利用の場合」が最初から選択されていましたが、私はマイナンバーカードをスマホで読み取る方式のため、とりあえず書いてある通り「次へ」ボタンを押しました。
次に認証局サービスを選択します。
選択肢が「公的個人認証サービス(マイナンバーカード)」しか無かったのでそれを選択して「次へ」進みます。
何度か見かけた画面が表示されます。
「スマートフォンで読み取り」を選択し、QRコードを読んでからマイナンバーカードを読み取ります。ここで入力するパスワードは、「署名用電子証明書」のパスワード(英数字6~16桁)です。
すると完了画面が表示され、表示が「署名済」に変更されます。
同様の手続きを「イメージ添付書類(所得税申告)」でも行います。
確認をして、問題なければ「送信」を押します。
これで完了!と思いきや!!!
まさかのエラーが、、、キツいなあ。
辛すぎます。
まあとは言え、エラー対応には慣れてるので、きちんとエラーメッセージを読んで原因を特定し、対処しましょう。(エンジニアやっててよかった。。)
(落とし穴)ふるさと納税e-Tax連携サービスとの連携
エラーメッセージは次のように書かれています。
まず「申告・申請書」。
HUU0185E : 送信された申告等データは添付書類(PDF)送信対象外のため、書面により提出してください。
続いて「添付書類(PDF)」。
HUU0187I : 同時送信された申告・申請書にエラーがあります。添付書類(PDF)も併せて再度送信してください。
なるほど、一つ目のエラーによると、どうやらe-Tax(Web版)の所得税確定申告ではpdfファイルを添付して送信することができないみたいですね。先に教えてほしかったです。
で、二つ目のエラーの方は、一つ目のエラーが出てるからpdfも送信できなかったよって書かれているだけっぽいです。
要するに、ふるさと納税のpdfをテキトーな感じで添付しようとしたのがダメだったみたいです。
添付できないなら寄附証明書だけ郵送する必要が出てくるのですが(「書面により提出して下さい」って書いてありますし)。。
それを防ぐには、マイナポータルでふるさと納税の連携をすれば解決できる予感がします。
あああああ。
もうここまできたら、やってみましょうか。
マイナポータルを開いて「もっとつながる」から「ふるさと納税e-Tax連携サービス」で「つなぐ」ことに「同意」します。
利用規約が表示されるので同意して、マイナンバーカード読み取りに進みます。
すると、
「ブラウザ拡張のインストールが必要です」の文字とともにフリーズ。
雑すぎるなあ。これ以上の情報も、どこから何の拡張をインストールすればいいのかも不明。
詰みですね。
いやもうしんどすぎる。
(このブラウザ拡張ってもしかして)と思って。
Chromeストアの拡張機能を見に行って適当に「ふるさと納税」で検索してみたら、
こいつか?
と思って概要を確認してみると、
「利用許可サイト(ふるさと納税e-Tax連携サービス(シフトセブンコンサルティング))の追加」の文字が!
いやこれは分からんて。
一体どれだけの割合の人がここにたどり着けるんでしょうか。PC操作にそこそこ慣れている人じゃないと無理ですよこれは。
ちょっと不親切すぎますね。
(ここまで来るともはや怒りと諦めだけが原動力ですが、)ページ右上の「Chromeに追加」ボタンから速攻で拡張をしました。
再びマイナポータルの該当ページのマイナンバーカード読み取りに進んでみると、
画面が進みました!読み取りができそうです。
…と思いきや、何とここは「PC + スマホでのマイナンバーカード読み取り」には対応していません。
何でやねん。。
どうやら「PC + ICカードリーダでのマイナンバーカード読み取り」または「スマホアプリ + スマホでのマイナンバーカード読み取り」に限られるようです。
これは、「ふるさと納税e-Tax連携システム」における仕様みたいです。
e-Taxソフトとは別の企業が作ってるからこういうことになるんですねえ。いや違う企業が作ってたとしてもこれくらいの連携はして下さいよ。
いやほんとに。
落とし穴ばっかりですねえ。対応できなならせめて先に書いておいて下さい!
ここで何とか(まあでも連携だけならスマホアプリからすればいいかな)と思い直したので、スマホアプリでやってみます。
マイナポータルアプリを起動してログインし、同じように「もっとつながる」から「ふるさと納税e-Tax連携サービス」で繋いでいきます。
iPhoneの場合はSafariでないといけない、と書かれていますがAndroidの場合は何も書かれていないので、Chromeから作業してみます。
PC版と同様の画面が表示されるので、利用規約に同意してからマイナンバーカード読み取りに進みます。
すると無事に画面が表示され、利用者認証用電子証明書のパスワードを入力して読み取りができました!
続いて、同様に基本情報(氏名、住所、性別、生年月日)を読み取るために同じ手順でもう一度マイナンバーカードを読み取ります。
(この手順いるかな…流石にムダな気がしますね。)
券面事項入力補助用のパスワード(数字4桁)の入力が求められます。
無事つながりました!
そのままボタンを押して連携サービスを利用してみましょう。
連携できたら遷移先の「ふるさと納税e-Tax連携システム」から「次へ」進み、利用規約に同意して同じ手順を踏んでマイナンバーカード&基本情報の読み取りを行なってください。
もはや4回連続でマイナンバーカード読み取りをさせられていますが、この時点で既に達観の境地なので今さらそんなことでイライラしたりはしません。
ようやくふるさと納税の情報登録までたどり着きました。
まず、利用自治体の確認があります。
自分がふるさと納税を行った自治体の検索して、利用可能か確認します。
ここで。何度目の落とし穴か分かりませんが。
私が寄付を行った自治体のうちの一つが、まさかの利用不可能でした。
この時点で、(あー。。ここまで頑張ってきたけど、流石にこれは郵送の処理が必要になるやつやなあ。。。)と思いつつ、一旦利用可能な自治体で先に進んでみます。
続いて、証明書データ生成タイプの確認が行われます。
タイプAとタイプBのいずれかを指定しますが、私の場合は楽天ふるさと納税を使用していたので、タイプAを選びました。
本人確認のためのメールアドレスを入力し、確認コードが送られてくるのでそれを入力して次へ進みます。
やっと寄付情報の入力まで来ました。
ここで自分が行った寄付のうちどれか1つの寄附番号、氏名(カタカナ)を入力します。
寄附番号は寄附金受領証明書に記載されており、自治体によって記載位置、番号の桁数や表記も異なるみたいです。(ふざけんなよ。。。キツい。)
私の場合はRA(おそらく楽天ふるさと納税を利用したため)から始まる長い数字の列でした。
これを入力して次へ進みます。
エラーです。
何度も確認して、寄付金受領証明書に書いてあるあらゆる数字を何度入力してもダメでした。
はあ。原因は分かりませんがここまでですね。
どのみちWeb申請に対応してない自治体もありますし、諦めて郵送で提出することにします。
ここまで頑張ったんだけどなあ。
来年はもっと使いやすくなっていることを祈って。
(何も変わっていなかった場合はこの記事が大変役に立つことになります。そんなのは嫌ですが。)
ちなみにおまけなんですが、楽天ふるさと納税の確定申告連携の説明ページに少し怪しいことが書かれていて、
3番に「国税庁の確定申告書等作成コーナーにて確定申告書を作成し」と書かれています。
確定申告書等作成コーナーではMoneyForwardが出力した.xtxファイルが使えないことを序盤で確認しました。結局ダメなんですかね。
とりあえず流石にもうエネルギー切れなので、今年の調査はここまでとします。
提出
というわけで最後に、再びe-Taxソフト(Web版)に戻ります。
先ほどと同じ手順を繰り返して確定申告書の提出画面まで進みます。
ただし、ふるさと納税用の追加書類添付は行いません。
よって電子署名も1件だけとなります。
確認して問題なければ「送信」ボタンを押してください。
そしてついに。
「送信が完了しました。」
できた。
本当にきちんと送信ができているか確かめるために、「受信通知の確認」を行いましょう。
令和3年度分の所得税の確定申告、できていますね。
何があるか分からないため、申告データをXML形式でダウンロードして大切に保存しておきましょう。
(帳票の方は提出直前に既にダウンロードしているため、ここでは不要だと思われます。)
最後に「国税電子申告・納税システム(e-Tax)の利用に関するアンケート」に回答して終了します。
そして本当のラスト。
やり残したふるさと納税の寄附証明書を税務署に郵送して今年度分の確定申告は完了です。
税務署の方の負担を少しでも減らすため、ちゃんと送付状も作って要件を書いて同封しました。
切手を貼ってポストに投函っ。
やっと終わった。長かった。
おわりに
多分毎年作業することになるので、いちいち手間取る必要が内容に作業ログを残しておきます。
というか作業ログを書くことをモチベーションに確定申告をしたって感じですかね。
理解が浅いままに延々とよく分からない処理をやらされるのはしんどいので、記事を書くことで理解を深めながら作業を進めていきました。
記事を書きながら行ったり来たりしてたので、マイナンバーカード読み取りを冗談抜きで100回くらいやらされました。もうちょっとシームレスに裏で連携してくれても良いねんで。
そしてここまでやって結局、郵送をしなければならなかったというのが残念でなりません。。
しかしおかげさまで、e-Taxについてめちゃめちゃ詳しくなれたので、来年以降は楽させてもらおうと思います。
後続の(初心者の)皆さんにすぐできるアドバイスがあるとすれば一点だけ、「PC+スマホ」に対応していない手続きが一定数存在する(しかもそのことがどこにも書かれておらず試してみないと分からない)ので、難度が高いなと感じました。
「PC+カードリーダー」または「スマホのみ」の方が絶対に簡単です。
(比較したら簡単というだけで、その二つでも普通に難しいですけど。)
余談ですが、マイナバーカードの写真でも撮って画像認識するのかなとか思ってたんですけど、NFCタグでしたね。
だから対応機種の制限があったのか。カメラの精度の問題とかだと思ってました。笑
ただの作業メモで全然まとまっていないので、エネルギーが残っていればちゃんと整理した記事を上げ直すかもしれません。
こんなに長い記事のこんなところまで読んでくださっている方へ。
最後に再び。
もっといいやり方などがあれば(絶対ある)、ご指摘いただけると大変助かります。
このページのコメント欄やTwitterでのリプライやDM、その他どんな形でも構いませんので、気づいたあなた様、どうか私に連絡して下さい。
今後私のような犠牲者を出さないためにも。
よろしくお願いいたします。
今回は以上です。
(落とし穴にハマる前に書いておいた感想:)
やはりWeb上で確定申告できるというのは心地良いですね。
そして、何やかんや分かりやすく書いてあって素晴らしいなと思います。
そもそも確定申告の手続きがややこしすぎるのですが、それをここまで分かりやすく手順化してくれているのは普通にスゴイです。
「サイトが分かりにくすぎる!」と文句を言っている人がいますが、サイト自体はとても分かりやすいですね。確定申告が分かりにくいだけです。
それが問題なのかもしれませんが、でも国のお仕事としては十分だろうと個人的には思いました。
分かりにくいとその分問い合わせや申請不備が増えて結果として国のお仕事が増えてしまうので、国側も全力で分かりやすくしてくれています。
(落とし穴にハマりまくった後に書いた感想:)
色々勉強になって楽しかったけど、ただ落とし穴が多すぎますね。。。
いくつもの分かれ道と落とし穴が用意されていて、しかもそれらが事前に知らされていないというのが精神的にキツすぎます。
途中まで進んでからこの方法ではできないことが分かって引き返す、という時の徒労感たらありませんでした。
実装した人たちは、「そこに落とし穴がある」ってことを絶対分かってるはずなんです。
それなら「この先落とし穴あります」って一言書いてくれるだけでその道を進まなくて済むのに。
マジで雑だなあ。
こんな仕事は絶対にしたくないなと思いました。
本来、何年もかけて開発してリリース後もずっとメンテナンスし続けなければならないシステムを、急ピッチでリリースしたせいで色々追いついてないんだろうなとは思います。
今度きちんとアップデートしてくれるのであれば、もう何年かしたらもっと使い勝手がいいものなってくれるでしょう。
その頃にはこちら側の常識も変わっていそうですけど、、
追記:
翌年に行った確定申告についても記事にしました!