会社で怒られが発生しました

こんにちは。ざわかける!のざわ(@zw_kakeru)です。

会社で怒られが発生しました。
といっても大したことはありません。業務態度に関して普通に注意されたくらいです。

内容は、私は比較的思ったことをペラペラ話すタイプなのですが、それに関して「ペラペラ話すのは構わないけど言い方には気をつけようね」というものでした。
例えばめんどくさい仕事をお願いされたとして、「めんどくさいですねー」って言うんじゃなくて「結構大変そうですねー」って言うとか。

これをしなければならない理由は、長い会社生活で私が気づかないうちに不利益を被るからです。
ものづくりをしている会社として、自分が作ったものに対して「作品は素晴らしいけどお前が作ったならダメだ!」とは絶対にならないでしょう。良いものは良いのですから。
しかしそれ以外の部分、例えば人事異動などで誰の役職を上げるのか、誰をエースプロジェクトに抜擢するかといった場面で、嫌われている人間が選ばれるのかっていうお話です。
会社だって人間が運営しているわけですからね。全く好き嫌いなく物事を動かすことなんてできるわけありませんので。

全然大した話ではないのですが、この会社に入社してから初めてそのようなお叱りを受けたので少しびっくりしました。

ちょっとだけ心理学のお話をします。
人間、自分が思っている以上に心理的距離を縮められると拒絶反応が出てしまうようです。
これは「自分達のコミュニティがよそ者に乗っ取られてしまう!だから拒絶しておかないと!」という本能的な危機感から来るそうです。
(転校生がいじめられるのもこれが理由です。)

そして思っていることを素直に話すというのは自分の内面を晒している、つまり相手からするとまだそんなに心理的距離が近いと思っていないのに向こうの方から勝手に距離を縮めてくる、という状況になって拒絶したくなっちゃうわけですね。
もちろん私もきちんと一線を引いているつもりですが、特に入社したばかりなのに会社について思ったことをペラペラ話していると、周りの(私のことをあまり知らない)社員は「何だあいつは、会社のことを何も分かってないくせに」と思うことでしょう。
そして「何だあいつは」と思われ続けると会社内で有利な立場に立てなくなる可能性あるとのことです。
これは本当にその通りですね。

「自分が他の人から見るとどのような人間として映っているのか」というのは当事者である自分自身が理解するのはとても難しいと思っているのですが、それでも改めて考え直すきっかけになりました。
自分が思っている以上に傍若無人な態度に見えていたのかもしれないなあと反省しました。
「私は思ってること全部話すから」と宣言して、それによって人を嫌な気分にさせてはダメですね。
だからと言って別に「会社に媚を売らなければならない」という話では決してありません。
でも早いうちから目をつけられて良いことなんてありませんね。
だから、思ったことを話すのは構わないけど、カドが立つような言い方は控えようねというところに収まりました。
私自身も今回の指摘にすごく納得して反省したので、少し大人しくしようと思いました。

私には、これまで人生を歩んできて判明した私自身の特徴として、「その場にいないタイプの人間になりたがる」というのがあるんですよね。
あるコミュニティに飛び込んだ時、何かしら「このコミュニティは素晴らしいけど(より良い方向性で)こういうことをする人間はいないなあ」「こういう人って絶対いた方がいいよなあ」のように思います。
そして「じゃあ自分がそういう人間になってやろう」と思ってしまうんですよね。
なので、仮に真面目な人だらけの集団に入ると私は不真面目になるでしょうし、おしゃべりな人だらけの集団に飛び込んだら私は無口なキャラになるでしょう。
そのようにしてこれまで生き延びてきました。

そしてこの会社の場合。
皆仲はいいのですがどこか不必要な一線を引いているように私の目には映り、小さなコミュニティで誰もが傷つかないように必要以上に自分の情報を出さないようにしていると感じました。
(この「必要以上に」というのがポイントです。)
例えば「どの辺に住んでいる」とか「先週の土日に何をした」とか、はたまた「昨日の夜は何を食べた」とか。
私の感覚からすると(別に隠す必要ないじゃん)って思うようなことまで人に言わないようにしてる風に見えます。
(業界的にもシャイな人が多い会社なんでしょうね。)
そしてこれも私の意見ですが、不必要に情報を隠すと不必要に心理的距離が開いて、不必要に信頼を失っちゃう気がするんですよね。
それが嫌で居心地が悪いから、もう少しだけでいいから皆自分のことを話そうよ!って思うから「必要以上に」このような態度になってしまったのだと思います。

(まあ昨今は他人のプライベートは詮索しない世の中になってきているので私の方が自粛するべきなのでしょうが、それでも今自分はこのように考えているということをここに記しておきます。)

この歳になると態度や考え方を注意してくれる人なんてほぼいませんからね。
ありがたい存在です。
大学時代、傍若無人で苦手だった人が私の周りにいたのですが、そんな嫌いだった怪物に気がつけば私自身がなりかけていたのかもしれません。

明日、気が向いたら注意してくれた人にこのことを伝えに行こうかな。
気づかせてもらえて本当に感謝です。
精進します。

今回は以上です。

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