こんにちは。ざわかける!のざわ(@zw_kakeru)です。
今回は私がゼロから作り上げた完全オリジナルゲーム「聞き込み推理ゲーム」の全貌を公開します。
オンライン/オフライン両対応、少人数グループのアイスブレイクにピッタリなゲームです(というかその目的で考えました)。
はじめに:ゲームの概要と作成の経緯
「聞き込み推理ゲーム」は以前紹介した、私の所属した会社で行われた「新人メンター制度」において、
私が担当したグループのメンバー同士がより一層仲良くなれるように考案しました。
この記事にも書いてありますが、作成にあたって意識した条件は次の通りです:
- 参加人数が1人から5人にまで対応していること(ギリギリ6人でも進行可能)。
- オンライン、オフラインどちらの実施にも対応していること。
- メンバー同士の協力が不可欠で、積極的に会話をしないとゲームが進まないこと。
- 60分から90分の間に収まるようにすること。
- それなりに頭を使う必要があり、面白いこと。
これら全てを満たすように作りました。
参加者は自身(ゲームマスター)を除いて5人がベストです。
実際にこのゲームをメンター制度内で実施し、またそれ以外の場面でも数回実施しましたがどの回も大変盛り上がりました。
全員が相当数発言しないとゴールまで辿り着かないため、終わる頃にはメンバー同士の仲がとても深まります。
次の章から実際のゲームの内容を公開していきますが、すぐにゲームが開始できる資料(パワーポイント形式)が欲しいよ!という方は私のtwitterアカウントに連絡していただければ、個別にやりとりを行います。
一人で解くこともできるのでぜひチャレンジしてみてください。
ではゲームスタートです。
聞き込み推理ゲーム
ストーリー
- とある商店街で殺人事件が起こりました。犯人は誰?
- 皆さんは警察官として商店街の住人5名にそれぞれ聞き込み調査を実施しました。という設定で、住人の証言が書かれた紙を一人一枚配ります(参加者が4人以下の場合は複数枚受け取る人もいます)。犯人はこの五人のうちの誰かです。
- 住人達の証言を照らし合わせて、全員で協力して犯行時刻と犯人を見つけ出してください。
- 制限時間は90分間です。
ルール
参加者それぞれに配られた証言の紙(オンラインの場合は個人チャット)を、絶対に他の人に見せてはいけません。
口に出して読み上げるのはOKです。
また、メモなどは自由に取ってOKです。大きな紙を一枚用意して皆で情報を書き込んでいったりしても構いません。
(補足:皆さんは警察官で証言の紙は手帳の代わりです。警察は事件が起きると周辺住人に聞き込みをして内容を手帳にまとめておいて後で皆に公開しますが、その時に手帳を他の人に見せたりはしませんよね。
あくまでも自分で手帳を持ってそれを読みながら、必要な情報を皆と合わせていくことかと思います。
その設定を意識したかったのでこのようなルールにしました。)
商店街マップ

瀬川さん(42歳男性・会社員)の証言
「僕はその日はまず13時から16時まで本屋で立ち読みをしていました。仕事が休みの日は本屋に行くのが好きなんです。店内は最初は僕一人だったんですが確か15時くらいに黄色の服の人と灰色の服の人が来ました。その二人は僕が16時に店を出るまでは本屋にいましたね。その後はジムに移動して18時までトレーニングをしていました。あそうそう、黄色の服の人は僕と同じタイミングで本屋から出てきて肉屋に入って行ったんだっけ。んで、僕がジムに着くとすぐに橙色の服の人が来ました。僕はストレッチからトレーニング後のシャワーまで合わせて2時間くらいいたんですけどその人は1時間で帰っちゃって、んで入れ違いに緑の服の人が来て隣のマシンでトレーニングに励んでいました。ジムを出た後、帰りに花屋に寄ろうと思ってたのにすでに閉まってたので、諦めてそのまま家に帰りました。」
水内さん(31歳男性・土木作業員)の証言
「その日は13時から友達とボウリングに行ったんだよ。行く途中に俺が肉屋の前を通ったら店長さんが働いてるのが見えたな。そのボウリングは2時間くらいやった後に解散した。出る時は緑の服の人と同じタイミングだったな。後ろ姿しか見えなかったけどめちゃくちゃ急いで出て行ったからちょっと変だと思ったな。その後で花屋に寄ったんだ。明日は母の日だろ。お袋に花でも買ってってやろうと思ってな。んでその後トレーニングしようと思って16時くらいにジムに入ったんだ。その時俺と同じタイミングで青い服の人が入ってきた。1時間だけトレーニングして出てきたんだが、その時にはす向かいの花屋で、俺に対応してくれたバイトさんがちょうど店の締め作業を終えてたのが見えたよ。その後俺は肉屋で鶏のささみを買って帰ったんだ。店長さんが対応してくれたよ。」
岡崎さん(72歳女性・自営業)の証言
「私は「肉のオカザキ」を一人で経営しています。その日の午後は基本的にずっとお店にいましたかねえ。お昼は結構忙しかったからあまり覚えてませんけど14時くらいに灰色の服の人がうちの店の前を横切って隣のジムに入っていくのを見ましたねえ。同じ時間に緑の服の人が花屋から出てきてボウリング場に入っていくのも見たかしら。15時から16時は休憩時間だったから、その時間を利用して本屋に行ったわ。道中でさっきの緑の服の人が急いで花屋に入っていくのを見たわね。本屋には確か青色の服を着た人がいたのは覚えてるわ。いつからいたのかなんて知らないわよ。休憩が終わってお店に戻ったんだけど、それからは全然人が来なくってねえ。17時過ぎくらいに橙色の服を着た人が来ただけだったわよ。色々見てたのは覚えてるけど最終的に何を買ったかは覚えてないわねえ。」
下村さん(24歳女性・大学院生)の証言
「私その日は確か午後イチで花屋に行ったんです。お店に入ろうとした時に隣のボウリング場に橙色の服を着たヤンキーみたいな人が入っていくのを見ました。花屋では緑色の服を着た店員さんが対応してくれました。で花束を注文した後14時くらいにジムに行きました。ジムで私がラットプルダウンをしていると向かいの本屋で青い服の人が立ち読みしてるのが見えたんです。その人を見ているうちに私も本が読みたくなったので15時にジムを出てそのまま本屋に行きました。そうそう、その時にちょうどさっきの橙色の服の人がボウリング場から出てきて花屋に入っていくのを見ました。雑誌とBL小説の立ち読みをしてたらいつの間にか18時になってて、慌てて本屋を出ると、なんと向かいのジムからさっき本屋にいた青い服の人が出てきました。私と入れ違っていたんですね笑」
藤井さん(20歳男性・フリーター)の証言
「僕はその日は花屋でバイトしてましたよ。午後からのシフトだったんですけど、13時くらいに青い服の人が隣の本屋に入っていくのを見ましたね。で直後に灰色の服を着た人が来店しまして、1時間くらい悩んだ後に花束の予約をして帰りました。その人を見送った後、あのこれ内緒ですよ?この時間毎回全然人来なくて暇なんで、1時間だけ隣のボウリング場に行っていました。行く時には向かいの肉屋で店長が働いてるのを確認しました。一人で2ゲームやった後15時くらいに急いで店に戻ってくるとちょうどお客さんが来てました。橙の服を着た人で、その人の対応をした後に17時に閉店しました。向かいの肉屋さんはまだやってるみたいでしたね。閉店後はジムに行きました。ジムには青い服の人がいました。1時間トレーニングして出てきた時にはちょうど向かいの本屋さんからお昼に予約だけして帰ったお客さんが出てきました。」
ヒント
- 犯人は自分の行動に関して嘘をついているかもしれません。証言は必ず裏を取ってください。
- 住人達は建物に入ると最低1時間はそこにいます。また、1時間単位で行動します。
解答と解説
このゲームは一人でも解けるので、記事を読んでいるあなたも解いてみたらどうでしょうか。
ここにすぐ答えを書いても良いのですがそれだと面白くないので、解答は下のフォームから選ぶ形式にしてみました。
勘で選んでも1 / 25 の確率で当たりますので、答えがどうしても分からなくて解説が読みたい人は順番にチェックしてみるといいでしょう。
まとめ
どうでしょうか、ちゃんと解けましたか。
きちんと一人で解き切った上でこの文章を読んでいる人はまあいないんじゃないでしょうかね。
仮にちゃんと解き切った人がいるとするならその人には分かるかと思いますが、このゲームは皆でやるととても盛り上がります。
個人個人の読解力も必要になる上にそれらを合わせてまとめる高い能力が要求されます。
このゲームは解き方が分かるとスルスルっと解答まで辿り着けてしまう場合があるので、最初は敢えて説明を簡素にし、状況に応じてヒントを出していくとより楽しめるかなと思います。
冒頭に書いたルール説明で「自分がもらった証言を他の人に見せてはいけない理由は、警察ごっこの設定を守るため」と説明しましたが、もちろんきちんとした別の理由も存在します。
それをOKにすると皆の証言を一箇所に集めて一人でどんどん推理を進めてしまう人が出てくるためです。
このゲームはアイスブレイク・交流が目的なので、「住人の証言は紙の持ち主に聞かないと分からない & 全員が全員の情報を共有しないと絶対に解けない」という状況を作ることで他人と積極的に話すように促しました。
他に作る上で気をつけた点としては、人狼などのように、参加者が嘘をつく必要がないようにしたことです。
これは嘘をついたり騙し合いをしたりするのが苦手な人が一定数いるためです。というか私です。
登場人物の中に犯人がいるので、皆で協力してその犯人を探し出す方が平和な上に一体感も出てきていいですね。
終わりに
冒頭でも述べましたが、このゲームは私がゼロから作り上げた完全オリジナルゲームです。
皆さんも別にアイスブレイクの場面でなくとも、仲の良いグループメンバーでやってみてもかなり面白いんじゃないかなと思います。
このゲームをやろう!と思うのはおそらく何かしらのグループのリーダーかレクリエーション係の方でしょう。
すぐにゲームが遊べる資料(パワーポイント形式)や、ここには書ききれない進行のコツなどもありますので、

欲しい方は私のTwitterアカウントにダイレクトメッセージを送ってもらえたら個別にやり取りをします。
ぜひ、遊んでみた感想も教えてください。
以上です。