このアプリケーションは2021年9月25-26日に行われたハッカソンイベント「DisitalhackDay2021」(ヤフー株式会社主催)にて、筆者ざわ(@zw_kakeru)が所属したチームで作製したものです。
当日の様子や開発の実態などの詳細は別記事にまとめてあるのでそちらをご覧ください。
現在、新型コロナウイルスの感染拡大によるテレワーク促進や旅行制限により、地方への移動に関する注目が集まっています。
より具体的には、テレワークの加速による地方移住の波に合わせたまちづくりや都市開発、および遠方からやってくる観光客増加へ向けた取り組みなどです。
中でも特に、新型コロナウイルスの影響で「観光復興」の取り組みが難航しており、地域活性化のためのアイディアが必要となってきます。
そこで私たちは、自身の位置情報と連携させたクイズを誰でも簡単に出題できるWebアプリケーション、「ウォーQラリー」を開発しました。
「ウォーQラリー」によって街全体がクイズになります。
「ウォーQラリー」では、現地に赴き、誰もが簡単にマップ上での位置情報と連動したクイズの出題/回答に参加することが可能です。
LINE公式アカウント上のリッチメニュー画面からアプリケーションが起動する仕組みになっています。
アクセス時にスマートフォンのGPS機能によって位置情報を取得し、現在地近辺のクイズしか出題/回答を行うことができないようになっています。
ここからは実際のデモ動画の紹介となります。
まず、クイズを出題する画面です。
出題者の現在地に関連した3択のクイズを出題することができ、マップ上にリアルタイムに反映される仕組みになっています。
出題するクイズは、例えば次のような者が挙げられます。
- この周辺に生えている花は?(ツツジ・ヒガンバナ・アイリス)
- ここの受付窓口の数は?(2つ・3つ・4つ)
- ここで売っている交通安全のお守りの値段は?(300円・400円・500円)
ポイントは、「現地に行けば一瞬で分かるけど、行かないと絶対分からない」クイズにすることです。
続いて、クイズに回答する画面です。
マップ上にはすでに誰かが作成したクイズがプロットされており、現在地近辺のクイズを選択することで回答が可能になります。
クイズの閲覧は現在地に関係なく行えますが、作成/回答に関しては実際にその近くにいないと行えないようになっているので、地図上で気になるクイズがあったら実際に現地に行って確かめてみましょう!
このアプリケーションのポイントを3つ説明します。
1点目は、自分の現在地からしか出題、回答できないという制約により、観光客の増加が見込める点です。
2点目は、公式LINEの友達登録のみが必要であるため、誰でもワンタッチでクイズの出題/回答が可能な点です。
3点目は、誰もが観光客誘致に貢献しうる点です。観光客が観光客を呼ぶ仕組みとなっているため、人手やコストをかけることなく観光客誘致を進めることができます。
また、自分のお店や近所にあらかじめクイズを作成しておけば、それを地図上で目にした観光客が足を運んでくれるかもしれません。
今後の展望としては、クーポン・ポイントの発行や写真投稿機能、より操作しやすいUI/UXなどの様々な機能を追加していきたいと思っています。
特にクーポン・ポイントの発行に関しては現地での消費につながる上に、観光客の積極的なアプリの利用を促すことができます。
例えば初めのうちはクイズの出題時に5ptが、回答時に1ptがもらえるような配分にすることで観光客に出題を促し、ある程度問題数が増えてきたら出題時に2pt、回答時に3ptなどと変更を加えることでコントロールをすることができます。
以上です。