こんにちは。ざわかける!のざわ(@zw_kakeru)です。
私が新卒で日系大手IT企業に入社してから1年が経ちました。
今回はこの1年の業務を通して私が感じたことを、会社や個人が特定されない範囲で書いていきます。
大手IT企業を狙っている就活生なんかの参考になればいいんじゃないかなと思います。
また、新入社員を迎える先輩社員も、今時の若者はこんなことを考えてるんだなあと分かってもらえると面白いかもしれません。
今回は一年間やってきたことの感想パートとなっていますので、本編(前編と後編)をまだ読んでない人はそちらから読むことをオススメします。
振り返ってわかったこと
私がこの1年を振り返って感じたことをまとめておきます。
ちょうど1年が終了したこのタイミングで書いておかないと、これから私もどんどんこの組織に取り込まれて、疑問を疑問と感じなくなるのだと思うので。
(と言いつつ、ここで公開できるような内容しか書けないんですけどね。)
テレワークへの切り替え
4月1日の午前中にPCを受け取りに出社し、その後2ヶ月間にわたる新入社員研修は全てオンラインで行われました。
2020年の4月は新型コロナウイルスの被害が拡大し初めての緊急事態宣言も発令され、日本全体がパニックになっていた時期ですが、このスムーズなテレワークへの移行はさすがというか、大手IT企業の腕の見せ所でしたね。
(実際にスムーズな移行ができたのかは分かりません(というか多分できてなくて、裏方での調整はとても大変だっただろうと思います)が、受講する側からすると取り立てて大きな問題もなく研修が受けられました。)
テレワークになったのは新入社員だけではなく、全社的にも出社率を25%以下に抑えることができていたようです。
それは緊急事態宣言が解除されてから今(2021年5月)まで継続されており、今後も(コロナウイルスが収まっても)テレワークを主体とした働き方を続けていくようです。
神ですね。
緊急事態宣言のような社会全体への要請は従業員を数万人抱える大企業が率先して取り組むということが必須ですが、その役目をバッチリこなしたなあという印象でした。
個人的にも出社にエネルギーを取られないのでこの対処にはとても感謝しています。
会議は時間の無駄である
ここからは愚痴がメインになります。
まず、研修が終了して配属が行われた6月からの話になりますが、無駄な会議が多いなという印象を抱きました。
会議が無駄だというよりも、「いやこの会議、私出る必要ある!?」という出席者の無駄が凄まじく、(この会議が無ければ作業時間が1時間増えるのに、、、)と思うことが数多くありました。
具体的には私の所属したプロジェクトでは報告会(1時間)が週に3回と、それから朝会(1時間)が毎日行われます。これが非常にストレスでした。
これ以外にも、勉強会やレビュー会、その他打ち合わせなど平均すると一日2時間以上は会議に時間を使っていたかと思います。
マネージャー陣の話や他のプロジェクトのことは正直聞いてもさっぱり分からずに得るものが何一つありません。そんな時間が毎日平均2時間以上あるのは本当に苦痛で時間を無駄にしている感じしかしませんでした。
時間的な拘束に加えて、そんな(私にとっては)無駄な会議によって自分が今まで集中して取り組んでいた作業が強制的に終了させられるという精神的な負担も大きなものです。
特に午前中は一番作業に集中できるゴールデンタイムなのに、その貴重な時間を毎日1時間奪われるのはある種のイジメなのではないかとさえ思っていました。
もちろん分からないなりに聞いておくことに意味はあるのでしょうが、将来的に役に立つかも分からない(その時までこの部署にいるのかも分からない)のに毎日これだけの時間を使うのは流石にコスパが悪すぎます。
とはいえ「じゃあ私だけ会議抜けますね」とか言うわけにいかない(2年目以降もこの体制が続くなら私は言っていたと思いますけど)ので、聞く必要のない話をしている時はずっと内職をしていました。
この点は本当にコロナ様様ですね。前年までは全て対面でやっていたと思うとおぞましいです。
「なら別にいいじゃん」と思うかもしれませんがそうではなく、一応は会議に出席していることになっているので、突然話を振られた時には適切な対応をする必要があるのです。
そうなると結局会議自体にある程度耳を傾けておく必要があり、内職にも注意散漫となってミスが発生してイライラする、という負の連鎖が起きてしまうのです。
適切な仕事分配は大事だ、ということですね。(テキトーなまとめ)
余計なメールを送ってくるな
私の会社では日々宣伝メールが送られてきます。
内容は様々ですが、例えば「自社の製品がテレビ番組で取り上げられます!」であったり「社長が国のお偉いさんと対談しました!」といった内容ですね。
とてつもなくどうでもいいのでこういった宣伝メールを送らないでもらいたいですね。
送信元振り分け機能を使えばある程度は開かないままにゴミ箱送りにすることは可能(完全に迷惑メールと同じ扱い)なのですが、色々な人や部署から日々送られてくるので完全にシャットアウトすることは難しいのです。
送信者には受信者の時間を奪っていることを自覚していただきたいです。
仮にそのメールを読むのが30秒だったとしても、社員が5万人いれば合計で30秒 * 5万 = 150万秒 = 25000 時間 = 156.25人月 となります(60人で待てばカップラーメンは3秒でできる理論)。
メールを送る人はそれだけの工数を発生させていると分かっているのでしょうか。
分かっていなければ滅んだ方がいいと分かっているのでしょうか。
しかも、それに「了解です。」とか返事するメール全員返信で送るやつは何なんだよ、と思います。
この辺りが私がメールが嫌いな理由になるのですが、これがSlackなどのチャットツールであれば「OK」みたいなスタンプをポンっと押して済む話なのに、わざわざメールで送られると開いたり、削除したりする必要があり、いちいち作業が止まってしまうのが耐えられません。
なので私は午前中にメールチェックすることをやめました。
そして午後イチの1回必ずチェックし、あとは会議中など暇な時に行うようにしています。
これで今のところ困っていないので今も続けています。
勉強しなくても怒られない
これが学生時代と一番大きな違いだなと思いました。
学生時代も別に勉強しなかったからと言って研究室の教授に怒られていたわけではありませんが、それでも「勉強しなきゃ」という気持ちは当時と比べて薄いですね。
「社会人になると大半の人は自分で勉強することをやめてしまう」という話はよく聞きますが、その意味が少し分かった気がしました。
私は個人開発大好きマンなのでほっといても最新技術について勝手に勉強していきますが、そうでない(大半の)人は終業後や休日はいわゆる「YouTubeとNetflixを観て終わる」生活が待ち受けているんだろうなあと思います。
実際に同期と話した際に、定時後に何やってる?と聞くと「やること無さすぎてボーッとしている」とか「ウマを育てている(ソシャゲをやっている)」などと答える人が多く、「勉強している」と私が言うととてもびっくりされます。
上司や先輩社員からも「偉いなあ」と言われますが、個人的には(いやそう思うんなら自分もやれよ)と思います。
もちろん生活事情や体力面などは人によって様々なので一概にこうだとは言えません。
あくまで私の主観的な意見です。
YouTubeを観るのが悪いわけではありませんし、ゲームだって私もやりますけど、「やる」時と「やらない」時のメリハリをつけるのが大事で、それを怠った結果ずっと「やらない」状態が続いているのはちょっとどうなのかなと思います。
まあ、思うだけで実際に口に出したりはしないんですけどね。
その人たちがどうなろうが知ったこっちゃないから。
みんなが日々継続的に勉強するような会社に入るべきだったのかなあ。
上司の姿が数年後の自分の姿である
これもよく聞く話ですがおそらく真理ですね。
何が言いたいかというと、どんな上司の下につくかは死ぬほど重要だということです。
ずっと同じメンバーで仕事をしていくにあたって、必然的に自分に対するその人の影響は大きなものになっていきます。
優秀な人であればいいのですが、そうでない場合には気づかないうちに自分もそちら側に引きずり込まれていってしまうので、その自覚をしっかり持っておかなければなりません。
そして早くその人から離れましょう。
そういう時って多分仕事していても楽しくないと思うので、「この仕事つまらないです」って上司の上のマネージャークラスの人とかに言えば(会社によりますが)異動してくれたりするものです。
一年も経つと先輩社員に対して「この人あんまり優秀じゃないんだろうな」と思うことが増えてきますが、明日は我が身なので日々研鑽を怠らないようにしないとなあと思います。
終わりに
社会人2年目に突入した凡人の戯言でした。
冒頭でも触れましたが、このタイミングで書いておかないと後で思い出すことができなくなり、完全に会社に取り込まれてしまう気がするのでこっそりとメモ程度に残しておきました。
数年後にこの記事を読んで(ああ、そういえばこんなこと思ってたな)と気づく日が来るかもしれないので。
(イメージは、千尋の名前を忘れかけて世界に取り込まれそうになっていた千。)
今後勤務を続けていくにつれてもっと詳しい記事を書く可能性があります。
もっとこみ入った話が聞きたい方はこのサイトの問い合わせフォームや私のツイッターなどで個別に連絡してもらえたらなと思います。
以上です。